ペイ・フォワード 可能の王国

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ある小学校で先生が生徒に言う。 「世界を変えるには、どうすればいいと思う?」 少年トレバーが考え出したことは、とてもシンプルな、ある考えだった・・・ あらためて、このオスメント少年は天才だと思う。アカデミー主演男女優賞の二人を相手に、ときにはその二人を食ってしまうかの演技には、ただ見とれるほかない。かなり複雑で陰影のある役柄を与えられて、それをなんなくこなしてしまう。この作品の撮影最終日に12歳の誕生日を迎えたそうだが、その演技年齢は42歳のケビン・スペイシーと同等だとも言えそうだ。 監督のミミ・レダーには、過去の作品からアクション派のような印象を持っていたが、今作ではそのイメージを180度転換させる、社会派あるいは人道派のような演出を見せている。世界を変えるなどということが本当に可能なのだろうか?ハーレイ少年の言動に託してミミのメッセージが届いてくる。優しく、そして大きな愛とともに。 監督が言うように、この映画は究極のラブストーリーなのかもしれない。それは1対1の愛ではなく、すべての人々を対象とした壮大な愛なのだろう。もう一度、自分の善意を確かめてみたくなる。

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